こんな文豪見たことない!イケメン異能力バトル「文豪ストレイドッグス」

様々なものが美少女化、イケメン化されている昨今、なにも美化されているのは無機物ばかりではありません。
ちゃんとというのもおかしな話ですが、実在した過去の人物を美化して作品キャラクターにしてしまうのも、新撰組をモチーフにした「薄桜鬼」や、戦国武将をモチーフにした「戦国BASARA」などで有名ですよね。
今回ご紹介するのはなんと文豪たちを美化した作品「文豪ストレイドッグス」です!

あなたも知ってるあの文豪

登場するのは誰もが一度は国語や現代文の教科書で読んだことがあるだろうあの作品の著者たち。
例えば主人公は「山月記」(人食い虎に変じてしまった元・役人「李徴」の物語)を書いた中島敦。
最初に出会うキャラクターは「人間失格」「走れメロス」など多くの著作で知られる太宰治。
さらに「武蔵野」などの国木田独歩、実際に探偵をしていた過去を持ち「怪人二十面相」などの江戸川乱歩、「みだれ髪」などの与謝野晶子など、名前を見ただけでも「あー、この人知ってる知ってる!」という人は多いのではないでしょうか。
この文豪たちの性格や作品を「設定」として取り込みつつ再構成し、キャラクターとして作り上げているのがこの「文豪ストレイドッグス」。
元は原作者である朝霧カフカ先生が「文豪がイケメン化して能力バトルしたら絵になるんじゃないかと、編集と盛り上がったから」らしいのですが、確かに各文豪の作品特徴や人生を取り込んだキャラクターは魅力に溢れていました。
特にキャラクターである「太宰治」は女好きで自殺マニアという、皮肉ともとれる人物像で描かれているので実在した彼の略歴を知る人間は「あぁ……確かに強調して書きやすいところだしな……」となんとも言えない気持ちとともに、二次元キャラクター化に至った理由の一端を感じ取れるかと思います。

作品特徴や作品名から反映したそれぞれの異能力が面白い

この作品の時代背景ははっきりと明かされてはいませんが、「中島敦」少年が折り畳み型携帯電話を見て困惑している姿や作中の街の雰囲気を見るに架空の昭和後期が想定されているようです。
その中で活躍する「武装探偵社」の面々は、それぞれに「通常の人間が持っていない異能の力」を有しています。
満月の下で虎に変身する「月下獣」、瀕死の人間の外傷を跡形もなく治癒できる「君死給勿(きみしにたもうことなかれ)」など、各自キャラクター名となっている文豪の作品に準じた能力です。
作品を知っている人は「この作品はこんな能力だろうな」といろいろ想像して楽しめるかと思います。

ただし文豪らしさや文章の雰囲気を楽しみたい人は注意が必要

しかしこの作品、レビューサイトなどを見てみると総じて評価が低いのが見て取れるかと思います。
それもそのはず、キャラクターとして立ってはいるのですが、ストーリーとしてはどこかで見たような、他の漫画と似たような……と思ってしまいます。
絵柄も綺麗なのですが女性向け作品によくある感じに空白部分が多く、背景の書き込みも少ないのでそういう「文豪たちが生きたあの時代の雑多な雰囲気」を画面から感じ取りたいという人には向かない作品だと思います。
逆にいえば「イケメンがアクションしている作品」というだけで充分楽しめる人も多いかと思いますので、乙女思考の強い中高生向きの作品と言えるかもしれません。

大人は楽しめないかもしれませんが、中高生女子が文豪の作品に興味を持つきっかけにはなると思いますので、「小説をあまり読まない女の子」などの悩みを抱える親御さんはそっと読ませてみるのもいいかと思います。

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