コロコロ連載のホビー作品としては異例の連載16年、「デュエルマスターズ」の魅力

コロコロコミックでタイアップされ、ホビーを題材にしたコミック、アニメ作品と言って、真っ先に頭に浮かぶのはどの作品でしょうか?
30代以上の人なら「ダッシュ四駆郎」、20代の人なら「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」や「超速スピナー」「爆球連発!スーパービーダマン」、10代後半の人なら「メタルファイトベイブレード」などが挙げられるかと思います。
しかしそのいずれもが長くて連載5年程度で終了しています。
その中にあって異例の長期連載を達成しているのが今回ご紹介する「デュエルマスターズ」です。

タイアップ商品のヒットが長期連載の鍵

この「デュエルマスターズ」は、カードゲームを題材とした作品です。
カードゲーム、長期連載作品というと、週刊少年ジャンプで連載されていた「遊戯王」を想像する人も多いのではないでしょうか?
カードゲーム需要としても作品の立ち位置としてもなんとなく「ライバル作品」的に扱われることの多いこの二作、実は共通点があります。
それは双方「ウィザード社の【マジック:ザ・ギャザリング】がゲームシステムのモデルになっている」ことと、「オリジナルのカードゲームがヒットしていること」です。
「遊戯王」シリーズは当初カードゲームを題材とした作品ではなく、あくまでも「様々なゲームを用いて悪役に仕置きを施す」作品として生み出されましたが、作中でオリジナルのカードゲームを登場させたことによって人気が爆発。
そして「デュエルマスターズ」では当初この「マジック:ザ・ギャザリング」をタイアップ材料にした作品だったのですが、連載3年目にしてオリジナルカードゲーム「デュエルマスターズカード」に変更。
ウィザード社のゲームメイキングと初心者でも分かりやすいシステムで、こちらも人気が爆発しました。
現在これに倣ってカードゲームを題材にした作品が多く発表されていますが、作品の人気に従ってタイアップ商品も人気になる様子。
ホビーのヒットが長期連載のカギになっているようです。

コロコロ連載作品とは思えない「重さ」

この「デュエルマスターズ」の魅力は、当然カードゲームだけではありません。子どもを飽きさせないその魅力、それはこの作品の雰囲気にあると考えます。
作者である松本しげのぶ先生は決して画力は高くないのですが、敵の強さとその圧倒的な雰囲気に対する描写が、コロコロ作家の中でも群を抜いています。そしてなにより、空白の使い方が上手い!
ギャグシーンは明るく可愛い雰囲気で描かれているんですが、敵と相対した途端ほの暗く冷たいものを感じさせます。
あえて背景を描かないことでキャラクターの心情が空虚になった瞬間や、言葉を挟めない緊迫感なども表現され、読者の息を詰まらせます。
また、作中でキャラクターが大怪我を負ったり記憶を失くす、死亡するなど、かなり重いシーンも多く描かれ、「主人公サイドだからこのキャラは死んだりしないだろー」という安心感がなく本当にハラハラします。
「子どもには難しい話は受け入れられづらい」というジンクスめいたものがありますが、この作品に関してはそれも当てはまってはいないようです。
むしろ「子どもだからこそ受け入れることも出来る重さ」があるように思います。
カードゲームの対戦シーンに関しては計算間違いなどもよく指摘されている作品でもありますが、作品の面白さは折り紙つき。
近頃オタク業界では作中の大怪我や死亡事例も「カードゲームの世界ではよくあることです」で済まされることが多いですが、大人から見れば滑稽なほどのその重さも確かな魅力の一つ。
子どもに戻ったつもりで、今一度カードゲームに没頭してみては?

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