ファン以外の心にも響く、丁寧に描かれたあの頃の彼らの姿「仮面ライダーSpirits」

「仮面ライダー」というと、今や知らぬ人のいない超有名特撮作品です。もしかしたら「おじいちゃんが初代を見ていたらしいよ!」という人もいるかもしれません。
さすがに初代を今見ると、映像劣化もあるのでしょうか色々と特撮のアラが見えたり、現在の特撮技術に見慣れている側からすれば純粋に楽しめなくなっています。
しかしそんな現代人の傲慢など嘲笑し、とにかく「どうだ、これこそが仮面ライダーのカッコよさだ」と見せつけてくれる作品。それが村枝賢一先生がコミカライズしている「仮面ライダーSpirits」です!

あの頃の少年達による記憶の「美化」にすら忠実

この作品、現在の仮面ライダーたちは一人たりとも登場しません。
まず一巻に登場するのは初代仮面ライダーこと本郷猛からはじまり、一文字隼人、風見志郎。
あの頃の「正統派ハンサム」だった彼らと、彼らをキラキラした瞳で見ていた少年達による「記憶の美化」にも忠実に再現した熱いカッコよさ、そしてあの頃の高揚感に忠実な作品となっています。
計算し尽くされたというよりも、どれほど設定を書きだしたのかと思えるほど各テレビシリーズと整合性を保っているストーリーも、「豪腕ストーリーテラー」の異名を持つ村枝先生の本領を存分に発揮した面白さとなっています。
画面構成、そして演出もとにかく魂に火を注いでくれる作品です。

メインストーリーは映像化されなかった幻のライダー

この作品に登場する仮面ライダーは10人。
初代から仮面ライダースーパー1までのテレビシリーズタイトルになった主人公たち7人に加え、二号、ライダーマン、そして仮面ライダーZX(ゼクロス)です。
仮面ライダーZXというのは聞いたことがないと首を捻る方も多いでしょうがそれもそのはず、この仮面ライダーは昭和57年から59年まで主に雑誌連載で展開された作品なのです。
しかしながら、正式な仮面ライダーシリーズ第8作に位置付けられています。
ストーリーは、かつて地球で猛威を振るったショッカーをはじめとする、歴代暗黒組織を裏から操っていた最強の暗黒組織BADANがついに動きはじめます。
ブラジルの大学に通っていた大学生、村雨良(むらさめりょう)は囚われて完全に記憶を消された上、脳以外の99%を改造されてBADAN改造人間部隊の隊長・ムラサメ/コマンダーにされてしまいます。
しかし事故により自我を取り戻した良は処刑されそうになりますが辛くも基地を脱出。
殺された姉の敵を討つために仮面ライダーZXとしてBADANと戦うことになります。
そしてそして戦いの最中、良は先輩である上記9人のライダーたちと出会い、仮面ライダー10号として迎え入れられます。
改造人間としての悲しさ、残酷さ、そして周囲の人間の死亡率など、まさに昭和の仮面ライダー!
当然ながらアクションシーンもまさに圧巻!ストーリーの骨太さもあいまって、とにかく読みながらどんどん胸の奥が熱くなってきます!
昭和ライダーに馴染みのない人は、平成ライダー作品の一つ「仮面ライダーディケイド」とともに読んでみるとまた世界が広がって楽しめると思います。

こちらの作品を読んで新たに仮面ライダーシリーズにハマりこんでしまう人も多いほど。
コミカライズは従来のファンだけが読むものという印象が強いかと思いますが、この作品に関しては充分単独で楽しむことができます。
かつて昭和仮面ライダーに熱中した世代だけでなく、現在お子さんが仮面ライダーに熱中しているという世代の人にも、是非とも楽しんでいただきたい作品です。

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