壮絶ないじめと壮絶な復讐劇を描いたサイコホラー漫画『ミスミソウ』

今回紹介する作品は、押切蓮介による漫画作品『ミスミソウ』。
独特な画風と救いのない物語が相まってとてもクオリティの高いサイコホラー漫画として有名です。
今回は簡単なあらすじと共にこの漫画の魅力を紹介します。

田舎×ホラー

日本のホラーといえば、片田舎の集落で起こる数々の事件などを想像する方が多いかと思います。
この『ミスミソウ』も田舎を舞台にしたホラー漫画。

物語は父の仕事の都合で東京から引っ越してきた主人公・野咲 春花が中学校の排他的な同級生たちにいじめを受けている、というなんだかもう既に結構きつい状態からはじまります。

田舎ってなんだかほのぼのとしたイメージがありますが、現実でも田舎で生まれ田舎で育った子供たちというのは自然と排他的になってしまう傾向があるように思います。

物心ついた時から小さなグループが形成され、小学校、中学校と、幼なじみ以外の知り合いがいない状態になりやすいのでしかたないと言えばしかたないのかもしれませんが。

本作では、そんな田舎に生まれる狭いコミュニティ特有のいじめが壮絶に描かれています。決して絵の上手な作者とは言えませんが、一見するとありえないと思うようないじめも実際にあるのでは…?と思ってしまうような不思議な描写力があり、ページを繰る手が震えてしまうかも。

復習のはじまり

春花は家族に心配をかけまいとクラスメイトからのいじめに耐え、中学校を卒業するまで残り二ヶ月というところまで来ていたのですが、いじめが次第に激化。

さすがに春花の家族も「娘がいじめられている」という事実に気付き「もうあんなところへは行かなくていい」と春花に伝えます。

春花が学校に出席しなくなると、クラスメイトたちのいじめの矛先が変わります。その標的は、春花が転校してくる以前までいじめの標的にされていた佐山 流美。

今までは春花をいじめるグループの一員でしたが、状況が一変。春花に変わって再びいじめを受けるようになった流美は、その怒りの矛先を春花に向け「野咲の家を燃やす」と宣言します。クラスメイトは面白がって「やれるもんならやってみろ」とけしかけ、流美はそれを実行に移します。

いじめグループのクラスメイトたちもその犯行を見届けようと流美についていき、春花の家の周りに灯油を撒きはじめます。
はじめはすこしの小火で春花を驚かせる、くらいの計画だったのですが灯油を撒いているところを春花の母に目撃されてしまい、彼女たちは後に引けなくなってしまいます。

するとクラスメイトのひとりがマッチに火をつけ、あろうことか春花の母を脅しはじめます。
脅しで終わればよかったのですが、マッチの火で火傷を負ったクラスメイトは、火のついたマッチを灯油の上に落としてしまいます。

ほどなくして、野咲家は炎上。父と母は焼け死に、父にかばわれた妹も全身を火傷、意識不明の重体。
春花は、クラスメイトたちへの復習を決心し、学校へ向かいます―。

人間の、子供たちの狂気が巧みに描かれた本作は単行本全3巻、書き下ろしありの完全版が全2巻と、集めやすい巻数になっています。

不思議な読後感がありおすすめですし、なんというか、冬に読んでもらいたい漫画です。
是非どうでしょう。

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