救いはないのか…漫画『ブラッドハーレーの馬車』の感想

今回紹介する作品は『ブラッドハーレーの馬車』。
近現代の西洋を舞台として、年に一度刑務所で行われるおぞましい祭りについて描いた漫画作品です。
単行本一冊で完結。

少女たちの憧れ

物語の舞台は近現代の西洋、とある孤児院からはじまります。
一年に一度、いくつかの孤児院から美少女が国内屈指の資産を持つ公爵家”ブラッドハーレー”の養女に選抜され、孤児院を去ちます。彼女たちは誰もが「今年こそは私が」と夢を見てブラッドハーレー家からの迎えを待つのです。

お金持ちの家に引き取られたいという気持ちもなくはないのですが、彼女たちがブラッドハーレー家に行きたいと考える一番大きな理由は”ブラッドハーレー聖公女歌劇団”という憧れの存在。

現代の日本で言う”宝塚歌劇団”のようなこの歌劇団、舞台に上がる少女たちはみなブラッドハーレー家の養女であり、噂によれば全員が元々孤児だといいます。

なので、孤児院の少女たちからすれば「ブラッドハーレー家に養女として引き取られる」=「私も歌劇団に入って、あの絢爛豪華な舞台に立つことができるかもしれない――」という期待が膨れ上がるわけです。歌劇団へ入るための切符をもらったも同然なのですから。

残された孤児たちは悔しさなどおくびにも出しませんが、心中穏やかでない子も多々います。何故私じゃなかったのだろうと心の中では嘆いています。

ブラッドハーレー家からの迎えの馬車に乗り、養女となった少女はただ一人期待と不安で胸を一杯にしながら夢の舞台への道をすこしずつ進んでいく――はずでした。

パスカの祭り

真実は違います。
孤児院から引き取られた少女たちはブラッドハーレーの屋敷ではなく、郊外の刑務所へと連れて行かれます。

彼女たちがブラッドハーレー家の養女として歌劇団へ入るためにレッスンの日々を送ることはもうありません。
各刑務所では、死ぬまで投獄される囚人の脱獄や暴動を阻止するため、性欲・破壊欲を抹消するプログラムとして年に一度”パスカの祭り”と呼ばれる催しを開きます。その祭りに使われるのが、孤児院から連れてきた少女たち。

多くの囚人を一部屋に集め、その部屋に少女を放すと、性欲・破壊欲に餓えた囚人たちはこぞって少女を嬲り、犯し、一人の少女に向けて一年の間に溜まったなにもかもを吐き出します。

毎日、毎日、どんどん増え続ける囚人に嬲られ、犯される。少女たちは三日もせずに絶命するそう。
これが輝かしい毎日が待っていると期待に胸を膨らませた少女たちを待ち受ける真実なのです。

この作品、猟奇的かつ悲劇的なストーリーに、ただのひとつも救いがないまま完結を迎えるというかなりダウナーな作品なので、正直なところ万人におすすめできるものではないです。

悲劇的な運命に人生をメチャクチャにされる西洋の少女たちが見たい!という方は是非読んでみてください。

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