正統派「剣と魔法と魔物の世界」、手に汗握る「5evils」の世界

最近、正統派の「剣と魔法と魔物の世界」を描く作品はかなり減っているように思います。
恋愛モノが流行っているためもありますが、剣と魔法以上に恋愛要素に重きを置いていたり、はたまた転生モノ、妹モノ、科学を織り交ぜたものなどが目立ちます。
このコモンクロッド先生作の「5evils」という作品はWebコミックアプリ「Comico」で週刊連載されている作品です。その正統派ファンタジー作品ぶりは、読者に「これWebマンガでいいの!?」と思わせるほど。
今回はその魅力をご紹介します。

主人公は「ゾンビ」

ゾンビというと、一般的に思い浮かぶのはやはりゲーム「バイオハザード」や映画「ウォーキング・デッド」などに出てくるあの無知性で食欲だけが特化したあの姿を思い浮かべる人が多いかと思います。
しかし主人公のジュードは同じ「生ける屍」であっても、太陽の下を歩くことのできる「デイブレイカー」と呼ばれる存在です。
舞台は、人と魔物がそれぞれに国を作ってせめぎ合いを続ける島。
食糧を得るために領土進行をしてきた魔物軍中隊との戦闘で戦死したジュードは、12日後、突如として墓から這い出、「リビングデッド」として黄泉返ります。
周囲の遺体も次々と黄泉返る中、高台から「闘え!お前達の中で一番強い者に用がある!」と鬨の声を上げる人影。
ジュードが戸惑っている間に、周囲の遺体は次々と倒れ、腹を括って参戦したジュードが一人勝ち残ります。
その段になり、「魔物の国を滅ぼすために戦列に加われ」と居丈高に言い渡されるジュード。その人物は獅子頭を持つ魔物でした。
元人間だという彼の言葉と先ほどの仕打ちを考え嫌悪感を見せるジュードでしたが、「生きている」事実を手にするため、その要求を飲み戦列へ加わります。
たった5人の、元人間だった魔物達の戦列へ。

色んな意味でヤバい人ばかりのパーティ

ここでいうパーティとは、なにもみんなで集まってワイワイ宴を催す、と言う意味ではありません。
パーティとはもともと人の集団という意味の言葉。つまりこの場合は、ロールプレイングゲームでいうところの「ともに戦う仲間達」を指します。
ジュードが加わった「元人間達ばかりの魔物」5人のパーティ。
その内訳はいわゆる「トリガーハッピー」に近い「刀を振り回していれば幸せ」な性癖の半人半蛇の蛇身(ラミア)、レジーナ。
一番常識を知っていて様々弁えていそうなのに、攻撃されると恍惚としちゃうマゾヒストな一面を持つ巨人(ティターン)のダリル。
そして都言葉(こちらでは京言葉)を使って話す、淑やかそうに見えるけれどもその実は人が苦しむ顔を見るのが好きなサディストの水妖鬼(ウンディーネ)のセルマ。
そしてジュードをデイブレイカーへと作り変えた獅子の魔人(ナラシンハ)のリチャード。
特にダリルとセルマがいろいろな場面で笑わせてくれます。この二人ヒドいです。「こいつらはダメだ!」という意味でヒドいです。
ただしこの作品、やはり正統派ファンタジー。もちろんワクワクもドキドキも、そしてハラハラも味わわせてくれます。
50話を超えた辺りからかなり泣ける話も出てきますので、感動話が好きな人もきっと満足できることと思います。

最近多くなった「主人公無双」(主人公がとても強いので、どんな敵が来ても結局は圧勝してしまう)系の話ではないのもまた魅力。努力する主人公の激減ぶりを寂しがっていた人には本当におすすめできる作品です。
アクションの派手さや演出の秀逸さにも心打たれるこの作品、是非ご一読を!

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