福本伸行×かわぐちかいじの快作『生存 LifE』あらすじ

今回紹介する作品は『生存 LifE』。福本伸行×かわぐちかいじのタッグで描かれたこの作品、読了後には映画を一本観たような気分にさせてくれます。

隠れた名作として名高いこの作品の魅力について書いていきたいと思います。

『カイジ』の福本、『ジパング』のかわぐち

『カイジ』や『アカギ』など著名なギャンブル漫画の作家として有名な福本伸行が原作、『ジパング』や『沈黙の艦隊』と男たちのかっこよさを巧みに描くかわぐちかいじが作画を担当して描かれたこの作品ですが、本当に良いタッグです。

福本伸行の絵柄、見たことのない方ってあまりいないと思います。
尖ったアゴに尖った鼻。超がつくほど個性的な絵を描く漫画家です。
福本氏だけでも、この『生存 LifE』は描き上げられたのかもしれません。

ですがこの作品には劇画調の絵が一番似合う、と考えたのでしょうね。
かわぐちかいじの作画が非常にマッチしていて、福本作品特有の不安定な空気感も上手く出ています。

福本氏の絵柄が好きになれなくて手が出なかった…という方も、かわぐち氏特有のあの男臭い作風が苦手で…という方も読めます。

簡単なあらすじ

物語の主人公、武田信太郎は妻の直美に癌で先立たれ、娘である佐和子は16歳のとき失踪していて、14年が経っています。
そのため家には一人きり。その孤独に追い打ちをかけるように、信太郎にも肝臓がんが発見される。
「もって半年」そう診断された彼は生きる気力を失い、妻と娘の写真を交互に見返しながら、家の天井から垂らしたロープで自らの命を絶つことを決心します。

死ぬ直前、彼の家の電話が鳴ります。それを取る気力もないまま留守電に。

電話口からは「警察の者です」という声が。信太郎は動きを止め、留守電の声に耳をすませます。

「14年前に武田さんから捜索願が出されていた娘さんが、ご遺体で発見されました」

電話口で、警察を名乗る者はそう言いました。

信太郎はすぐさまロープの輪から首を引っこ抜き、遺体、遺留品の確認に向かいます。そこには死後14年が経過した白骨死体がありました。娘の佐和子は、14年前何者かによって殺されていたのです。

この作品が描かれた1999年、殺人の時効成立は事件から15年。人を殺しても15年逃げ延びれば罪を問われなかった時代です。

佐和子を殺した犯人の時効成立まであと半年。そして、再度医者にかかって信太郎の余命は半年と宣告されます。

警察は14年前の事件など調べる気も毛頭なく、頼れるのは自分自身だけ。

犯人を捕まえるのが先か、信太郎が死ぬのが先か…。

という物語。福本伸行の原作が効いていて、かなり暗い話となっていますが、最後まで読み切ったあとの気持ちは他の漫画では味わえないと思います。

既刊3巻、完結済みです。映画を観るような気分で読めますので、どうぞ!

関連記事

お気に入りの漫画のイッキ読み

不要な漫画の高額買取

2015新作アニメ

Twitter

Facebook

リンク集

最近の投稿