語り継がれるべき名作アニメ映画『千年女優』

『千年女優』というアニメ映画作品をご存知でしょうか。
2002年に世界で上映された日本を代表する作品で、2010年に46歳という若さで亡くなった日本のアニメ監督、今敏(こん さとし)が手がける名作です。

噂によると今監督が亡くなってからも、生前制作に着手していたアニメ映画『夢見る機械』の制作が、氏の設立したアニメーションスタジオで密かに行われているらしいです。
『夢見る機械』が公開されることを願いながら、今監督の手がけた名作『千年女優』を観ましょう。
”古い映画”という固定概念を覆してくれますよ。おすすめです。

絵画のような世界観

物語は、主人公である女優・藤原千代子の生涯を描く形で進んでいきます。
その人生はドラマに満ちあふれ、彼女の生涯を描いただけで一本の映画として充分成り立つほどの物語性に満ちあふれた人生を送ってきた彼女ですが、この作品のすごいところは表現の手法にあります。

こればかりは観てもらうのが一番なのですが、例えばこの作品、普通の作品だと当たり前のように行われている”子供から大人に姿が変わっていく際のシーン切り替えで一度場面が暗転、次のシーンでは「数年後—」とかいうテロップとともに大人になった姿が当たり前のようにそこにいる”という手法が使われていません。(分かりづらいですね…)

千代子さんが幼少期からすこし成長した姿に変わるとき、子供から大人に成長する時、そのすべてのシーンが普通のアニメとは違うのです。千代子さんはまるで絵画の中にいるように、背景とともに移り変わる時代を駆け抜けていきます。
……言葉ではちっとも伝わらないような気がするので、やっぱり観るのが一番です!

今監督の描くオッサンは必見

これは個人的な趣味になってしまうかもしれませんが、今監督の作品に登場する中年男性。いわゆるオッサンですね。
基本的にいいキャラをしていて、すごく好感が持てるキャラが多いです。(例外はありますが)
『千年女優』にも、藤原千代子の大ファンであり、自身も映像制作会社を運営しているオッサン・立花源也が登場します。

千代子さんは日本を代表する大女優として昇り詰めていきましたが、ある日、映画の撮影中に姿を眩ましてしまい、以後七十歳を超えるまで人前に姿を表すことはありませんでした。

そんな彼女のドキュメンタリー映像を制作することを決心した立花氏は千代子さんのもとで彼女の生涯の話を訊き、取材をしているうちに、彼女の人生と映画が混じり合った幻想的な世界に巻き込まれていきます。
オッサンの本当の魅力をここまで上手く描いているアニメはそうないです。

音楽・平沢進

劇中歌、主題歌ともに本作を彩る音楽を制作しているのは平沢進。知る人ぞ知る名曲を数多く生み出している彼の音楽は千年女優の世界観とベストマッチ、というかマッチしすぎてこの映像と音楽はもとから1セットのものだったのではないだろうかという錯覚さえ覚えます。

すべてにおいてクオリティの高い本作。
映画好きを自称するならば観ておかないと恥ずかしいかもしれませんよ

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