読むとロードバイクに乗りたくなる!『のりりん』感想

2014年11月に単行本最新10巻が発売された『のりりん』。
『ぼくらの』『なるたる』等、セカイ系と呼ばれるジャンルの漫画作品で評価を得ている鬼頭莫宏による”自転車”漫画です。
以前まで暗く、重い物語を主に描いていた作者ですが本作ではそういった作風は封印され、新境地を開拓した良作となっています。
自転車(ロードバイク)に興味がある方はもちろん、興味のない方でも楽しめそうです。

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主人公は自転車嫌いの男

本作は自転車漫画ですが、主人公は大の自転車嫌い。
それはもうまるで自転車に親でも殺されたかのような筋金入りです。
主人公・丸子一典のセリフにこういうものがあります。

「俺 自転車乗ってるヤツが嫌いなんです。とにかく気持ち悪い、というか、そのナルシストっぽいところがイヤだし、日常の中で汗臭い感じがイヤだし、スポーツだか移動手段だかはっきりしないのもイヤだし、非日常を無理矢理日常の中に持ち込んでるそのガキっぽさがイヤだし、マゾだかサドだかはっきりしたいところもイヤだし、なんだか妄信的で自分達こそ最高みたいなカンジもイヤだし、興味のない人間にも強引に勧めようとするのもイヤだし」

すごいですね。完膚なきまでのディスり方。どんだけ嫌いなんだよと。
しかもこのセリフ、自転車に乗ることを勧めてきた張本人に言い放っています。もう鬼かと。

しかし丸子はひょんなことから車の免許を剥奪されてしまい、通勤に使う脚も、今までの趣味であった車もすべて失うことになってしまいます。
はじめはしかたなく乗っていたロードバイクですが、だんだんとその面白さに気付きはじめます。

ロードバイクに乗りたくなる

現在、主流の自転車漫画と言えば『弱虫ペダル』が真っ先に挙げられます。
あの作品はアツいしロードバイクの速さの描写もとんでもないし、あれを読んで自転車に乗りたくなった方も多いでしょう。

でも、”読むと自転車に乗りたくなる、自転車の知識が増える漫画”がどちらかと言ったらこの『のりりん』。
この作品にドハデなレース描写はありません(レースはします)。

その代わり、ロードバイクに興味を持っていないと絶対知り得なかった知識がどんどん増えていきます。
生活の一部としてのロードバイクの魅力、買い方、組み立て方、整備、交通ルール等、漫画を読みながらロードバイクについてどんどん詳しくなっていき、そしてしまいにはロードバイクが欲しくなってきます。

既刊10巻です。
既に自転車に乗っている方は勿論、すこしでも自転車に興味がある、この作者に興味があるという方は読んでみては?良作ですよ。

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