30年前、「大人のアニメ」といえばまさにこの雰囲気だった「妖獣都市」

今「大人の楽しむアニメ」というと、逆に範囲が広すぎてどれを挙げようか迷う人もいるかもしれません。
しかし30年ほど前、「大人のアニメ」といえば当時は少なかった「深夜に放送しているアニメ」を指し、その内容は明るいギャグパートやラブコメディの少ないものでした。
色調も全体的に暗く、その内容も子どもには理解できない可能性の高い難しいものや、逆に子どもにはとても見せられない露骨で生々しい、いわゆる「肌色でピンクな」描写があるものだったのです。
その一端を担い、未だ高い人気を誇るのがこの「妖獣都市」です。

原作者は菊池秀行先生

小説を愛好している人ならば、こちらの原作者の名前は一度は聞いたことがあるかもしれません。
菊池秀行先生といえば「魔界都市シリーズ」「魔界医師シリーズ」「吸血鬼ハンターDシリーズ」など数多の作品で名を知られるホラーSF作家です。
菊池先生の作品はアダルト作品のみならずジュブナイル作品であろうとも暴力表現と「肌色でピンクな」描写の生々しさが作風特徴なのですが、数あるシリーズの中の「闇ガードシリーズ」の第一作を劇場版アニメ化したのがこの作品。
同氏の作品は「魔界都市<新宿>」「吸血鬼ハンターD」などアニメ化されているのですが、この作品は原作者が唯一「原作イメージのとおりである」と太鼓判を押した作品でもあります。
あまりにも生々しい描写からくる言いようのない雰囲気に女性は思わず眉根を寄せてしまうシーンも多いかと思いますが、男性向けの成人作品をも嗜好する方は一度楽しまれるのもいいかと思います。

制作はMADHOUSE

そしてこの作品、制作はMADHOUSE(マッドハウス)が手掛けています。
アニメ制作会社のマッドハウスといえば、「銀河英雄伝説」の劇場版作品やテレビアニメ「カードキャプターさくら」、最近では「魔法科高校の劣等生」や「デス・パレード」の制作で高い人気を誇っています。
この「妖獣都市」以前も「エースをねらえ」や「火の鳥」の劇場版アニメで高い技術を見せていたことで知られていました。
迫力のある戦闘シーンやスポーツシーンに定評があったマッドハウスは、「妖獣都市」のアニメ化にあたっても強い期待の目を向けられていました。
当時のスタッフとしてはプレッシャーもあったことと思いますが、その甲斐もあってか作品の仕上がりは前述のとおり、原作者である菊池秀行先生からも称賛の声を送られるほど。
現在であれば恐らくCGを使用するであろうシーンも多いのですが、当然ながらすべてセルでありながら緊迫感がありつつも、現実離れした「魔界」の住人との戦闘シーンを描いています。
主演声優も、現在では「ちびまる子ちゃん」の父親さくらヒロシ役などが印象深い屋良有作さんと、「デジモンアドベンチャー」の八神太一役が印象に残っている人も多いであろう藤田淑子さん。
今やなかなか聞けないお二方のハードな演技を目の当たりにすれば、最近の作品での活躍しか知らない方々は驚きに目を見開くかもしれません。

生々しい描写の濃さを乗り切れることができる人ならば、一度見てみて損はないと思います。

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